![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/05/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-01-1024x683.jpg)
本ブログは備忘録的な使い方をしていきたいと考えている。
一本目の記事では見栄を張って、ギリギリでライカ、CLを紹介をしようと思う。
目次
- 基本スペック
- 外観
- 故障箇所
- 作例
基本スペック
メーカー | Leitz Minolta(Leica) |
機種 | CL |
タイプ | レンジファインダーカメラ |
発売年 | 1973年 |
フォーマット | 135フィルム |
マウント | Leica Mマウント |
シャッタースピード | 1/2-1000,B 1/2,1/4,1/8,1/15,1/30,1/60,1/120,1/250,1/500,1/1000 |
感度 | ASA 25-1600 |
ファインダー内表示 | シャッタースピード ブライトフレーム※(40,50,90mm) 露出計 バッテリーチェッカー指針 ※50/90mmは装着レンズにより自動切り替え |
測距方式 | 二重像合致式 |
測光方式 | Cds中央部重点測光 |
電池 | 水銀電池(MR9) |
巻き上げ方式 | レバー式(小刻み巻き上げ不可) |
基本スペックは上記の通り。
発売から既に50年近く経過していますが、今日においてフィルムカメラで遊ぶ分には、不便のないスペックです。
外観
レンジファインダーのカッコよさに気付き、CLが欲しくなるまでそう時間はかかりませんでした。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-09-2048x1365-1-1024x683.jpg)
銘板の表記違いのバリエーションがあり、”Leitz Minolta”のものは日本国内流通仕様、”Leica”のものは海外仕様です。
日本ではLeitz Minoltaの方を多く見かけるようですが、海外では珍品扱いだとか。
私は見栄を張りたいので、迷わず”Leica”版を探しました。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-05-2048x1365-1-1024x683.jpg)
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/LEICA-CL-1024x683.jpg)
シャッタースピードダイヤル。
クリックはB、1/2〜1/1000ですが、1/2と1/4の間のような、半端なシャッタースピードも設定できます。
中央のシルバーの部分を押し込みながら回してフィルム感度を設定します。
個人的にこの位置はのシャッタースピードダイヤルは、一眼レフによくある軍幹部のダイヤルより操作しやすく感じます。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-20-2048x1365-1-1024x683.jpg)
左から、巻き上げノブ、裏蓋ロック機構、巻き戻しボタン、入っているフィルムをメモっておくヤツ。
一番右のは、タングステン、デイライト、モノクロ、ネガから選択できます。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/N-JAPAN-FOR-LEITZ-WETZLAR-1024x683.jpg)
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/WETZLAR-1024x683.jpg)
軍幹部は非常にシンプル。
巻き上げノブを起こすと、露出計の電源がONになります。
国内仕様では、軍幹部の刻印が異なります。
ストラップ取り付け部。
2箇所とも横にあるので、首から下げる際は縦吊りになります。
これもLeica CLに惹かれた理由の一つ。かわいい。
フィルム室。
布幕縦走りのシャッター。ちょっと変わってる?知らんけど。
巻き上げスプールはデリケートなパーツです。私のものも破損しています。
これが壊れていると、フィルムの巻き上げが正常に行えません。
スプール下部の白いパーツが割れて空転すると、フィルムをスプール軸に巻き取ることができず、
フィルムをうまく送ることができなくなります。
対応策として、フィルムをスプール本体へテープ留めします。
巻き上げ時も通常通りの操作でうまく巻き上げ完了できました。
また、この白いパーツは、Minolta XDと共通パーツだそうな。
テープ留めでも問題ありませんでしたが、外でのフィルム交換に手間取ることが多かった為、
私は3Dプリンターで自作しました。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-18-2048x1365-1-1024x683.jpg)
異質な測光機構。このカメラの測光は、シャッター幕の目の前に伸びているCdsで行います。
シャッターチャージをすると、写真左側からニョキッと腕が生え、測光。
シャッターボタンを押すと、腕が元の場所に戻った後、シャッターが切れる仕組。
Leica M5も同様の機構のようですが、この仕組みのものでは使えないレンズがあるようです。
Jupiter-12のような後玉がシャッター幕ギリギリまで配置されているようなレンズは、この露出計が干渉するようで、
露出系が不動となった本機からこの腕を取っ払って、使用できるようにする改造もあるそうです。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-11-2048x1365-1-1024x683.jpg)
電池は裏蓋を開けないと交換できません。
電池はMR9を使用。この写真ではSR44にアダプターを噛ませています。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/IMG_5782-2048x1536-1-1024x768.jpg)
ファインダー。メガネをしていても、まあ、、、見えます。
ファインダー内には40mm、50mm、90mmのフレームがあります。
90mmのフレームは、通常時には隠れていますが、90mmのレンズをつけると出てきます。
距離計に連動して、自動でパララックス補正も行ってくれます。
右には露出計が写っていますが、このカメラでは下に行くほどオーバーで、上に行くほどアンダー。
真ん中のくぼみあたりが適正露出となります。
ISO感度100、SS1/60にすると、露出計上部の切掛けに指標が現れ、その状態で電池残量チェックを行います。
100,1/60で合ってる???
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-01-2048x1365-1-1024x683.jpg)
Canon Serenar 50mm F1.8。
レンズにSerenarの文字はありませんが、調べているとこれに似たものをSerenarとして紹介している方がいたので、
そういう認識でいます。間違ってたら教えてください。
拭き傷多数で、¥15000くらいだった。最近調べるともう少し状態が良くて安いものが出ていますが、
何故かちょうどこの時期はあまり手頃なものが見当たらず、これを買いました。
Canonの50mmのピントリングが黒いやつとか、インダスターとか安い選択肢はありましたが、
やっぱかっこいいやつが欲しかったのでこれにしちゃいました。
このレンズはL39マウントなので、Mマウントに変換して使用。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/LEICA-CL-1-1024x683.jpg)
最近フードもGETして、良いカンジ。
フードは特に一期一会感があるので、安く見つけるとつい買ってしまいます。
SerenarをGETしてすぐ、通っているカメラ屋で憧れの”沈胴レンズ”とやらを発見及び購入。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-16-2048x1365-1-1024x683.jpg)
Induster 22 5cm F3.5
こちらは先述の通り、沈胴レンズですのでLeica CLとは相性が悪い。
露出計が、沈胴させたレンズと干渉してしまうためです。
私は露出系も使いたかったので、レンズにテープを巻いて、完全に沈胴しないようにしています。
![](https://nki.yokohama/wp-content/uploads/2021/11/2020_05_10_01_Leica_CL_NikonZ6-15-1-2048x1365-1-1024x683.jpg)
こちらのレンズもそんなに状態はよくなく、逆光条件ではかなりコントラストが落ちます。
まあいいでしょう。うつるし。たしか¥4000くらいでした。
現在の不調は、
①電池残量チェッカーが常に起動されているような挙動をしている。
↓
露出計が実際よりもオーバーを指す。
電池残量チェックボタンを押し込むと、
押し込み具合によっては通電しないポイントがある。
↓
・最初の導通時で露出計ON
・絶縁時で露出計OFF
・再度導通で電池残量チェッカーON
って感じか。
↓
電池残量チェック回路の電圧でショートしている?
↓
電池から電池残量チェックスイッチまでのどこかでショートか
②レンズキャップをしていても、感度25、SS1/60くらいから
露出系の針が動き出し、1/8くらいで適性を指してしまう。
↓
この現象は電池なしでは起こらないため、
やはり常にどこかが通電してしまっているのかもしれない。
↓
巻き上げレバーをしまっていても起こるので、
電池→チェックボタン間と、
レバー電源スイッチ→露出計間
のどこかがショートか
③ISO感度100、SS1/80にしても、バッテリーチェックマークがが出ない。
↓
ついさっきまで出ていたので、組み込みの問題か。
④フィルム巻き上げスプールの白いプラスチック部分の破損
①に関して、実際使用するフィルムの感度から2段落として設定しています。
ISO400のフィルムならISO100の設定で、ISO100のフィルムならISO25の設定。
僕の場合は、これでおおよそ適正露出の写真が撮れていたと思います。
②について、これは①が原因と考えられます。
遅いSSの時には露出計はアテにならない状態。
③はおそらく組み込みの問題。
トップカバーが少し浮いており、押すと動く。
無理のある状態で押し込んでしまっていると考えられます。
④について、下図の白いプラパーツが割れて自由に回るようになってしまうと、
巻き上げがうまくできなくなり、フィルム送りができなくなります。
つまりフィルムが途中でも巻き戻すしかなくなる。
今はマスキングテープで、フィルムをスプールに固定しています。
どうやらMINOLTA XDのスプールにも同様のパーツがついているらしい。
たまたま不動のXDを持っているので、時間がある時に移植を考えています。