Leica CL 0001

本ブログは備忘録的な使い方をしていきたいと考えている。
一本目の記事では見栄を張って、ギリギリでライカ、CLを紹介をしようと思う。

目次

  • 基本スペック
  • 外観
  • 故障箇所
  • 作例

基本スペック

メーカーLeitz Minolta(Leica)
機種CL
タイプレンジファインダーカメラ
発売年1973年
フォーマット135フィルム
マウントLeica Mマウント
シャッタースピード1/2-1000,B
1/2,1/4,1/8,1/15,1/30,1/60,1/120,1/250,1/500,1/1000
感度ASA 25-1600
ファインダー内表示シャッタースピード
ブライトフレーム※(40,50,90mm)
露出計
バッテリーチェッカー指針
※50/90mmは装着レンズにより自動切り替え
測距方式二重像合致式
測光方式Cds中央部重点測光
電池水銀電池(MR9)
巻き上げ方式レバー式(小刻み巻き上げ不可)

基本スペックは上記の通り。
発売から既に50年近く経過していますが、今日においてフィルムカメラで遊ぶ分には、不便のないスペックです。

外観

レンジファインダーのカッコよさに気付き、CLが欲しくなるまでそう時間はかかりませんでした。

正面から。右上についたシャッタースピードダイヤルが特徴的です。

銘板の表記違いのバリエーションがあり、”Leitz Minolta”のものは日本国内流通仕様、”Leica”のものは海外仕様です。
日本ではLeitz Minoltaの方を多く見かけるようですが、海外では珍品扱いだとか。
私は見栄を張りたいので、迷わず”Leica”版を探しました。

このカメラの一番好きなアングル。無駄のないスベスベした感じがLeicaっぽいデザイン。

正面から。操作のしやすい位置のダイヤル。

シャッタースピードダイヤル。
クリックはB、1/2〜1/1000ですが、1/2と1/4の間のような、半端なシャッタースピードも設定できます。
中央のシルバーの部分を押し込みながら回してフィルム感度を設定します。
個人的にこの位置はのシャッタースピードダイヤルは、一眼レフによくある軍幹部のダイヤルより操作しやすく感じます。

美しい軍幹部の代わりに、機能を詰め込まれた底面。

左から、巻き上げノブ、裏蓋ロック機構、巻き戻しボタン、入っているフィルムをメモっておくヤツ。
一番右のは、タングステン、デイライト、モノクロ、ネガから選択できます。

MFD. IN JAPANの文字。MFD.はManufacturedの略のようです。
軍幹部

軍幹部は非常にシンプル。
巻き上げノブを起こすと、露出計の電源がONになります。
国内仕様では、軍幹部の刻印が異なります。

ストラップ取り付け部。
2箇所とも横にあるので、首から下げる際は縦吊りになります。
これもLeica CLに惹かれた理由の一つ。かわいい。

フィルム室。
布幕縦走りのシャッター。ちょっと変わってる?知らんけど。

巻き上げスプールはデリケートなパーツです。私のものも破損しています。
これが壊れていると、フィルムの巻き上げが正常に行えません。
スプール下部の白いパーツが割れて空転すると、フィルムをスプール軸に巻き取ることができず、
フィルムをうまく送ることができなくなります。

対応策として、フィルムをスプール本体へテープ留めします。
巻き上げ時も通常通りの操作でうまく巻き上げ完了できました。

また、この白いパーツは、Minolta XDと共通パーツだそうな。

テープ留めでも問題ありませんでしたが、外でのフィルム交換に手間取ることが多かった為、
私は3Dプリンターで自作しました。

Cds

異質な測光機構。このカメラの測光は、シャッター幕の目の前に伸びているCdsで行います。
シャッターチャージをすると、写真左側からニョキッと腕が生え、測光。
シャッターボタンを押すと、腕が元の場所に戻った後、シャッターが切れる仕組。
Leica M5も同様の機構のようですが、この仕組みのものでは使えないレンズがあるようです。
Jupiter-12のような後玉がシャッター幕ギリギリまで配置されているようなレンズは、この露出計が干渉するようで、
露出系が不動となった本機からこの腕を取っ払って、使用できるようにする改造もあるそうです。

電池は裏蓋を開けないと交換できません。
電池はMR9を使用。この写真ではSR44にアダプターを噛ませています。

ファインダー。メガネをしていても、まあ、、、見えます。
ファインダー内には40mm、50mm、90mmのフレームがあります。
90mmのフレームは、通常時には隠れていますが、90mmのレンズをつけると出てきます。
距離計に連動して、自動でパララックス補正も行ってくれます。
右には露出計が写っていますが、このカメラでは下に行くほどオーバーで、上に行くほどアンダー。
真ん中のくぼみあたりが適正露出となります。
ISO感度100、SS1/60にすると、露出計上部の切掛けに指標が現れ、その状態で電池残量チェックを行います。

100,1/60で合ってる???

Canon Serenar 50mm F1.8。
レンズにSerenarの文字はありませんが、調べているとこれに似たものをSerenarとして紹介している方がいたので、
そういう認識でいます。間違ってたら教えてください。
拭き傷多数で、¥15000くらいだった。最近調べるともう少し状態が良くて安いものが出ていますが、
何故かちょうどこの時期はあまり手頃なものが見当たらず、これを買いました。
Canonの50mmのピントリングが黒いやつとか、インダスターとか安い選択肢はありましたが、
やっぱかっこいいやつが欲しかったのでこれにしちゃいました。
このレンズはL39マウントなので、Mマウントに変換して使用。

最近フードもGETして、良いカンジ。
フードは特に一期一会感があるので、安く見つけるとつい買ってしまいます。

SerenarをGETしてすぐ、通っているカメラ屋で憧れの”沈胴レンズ”とやらを発見及び購入。

Induster 22 5cm F3.5
こちらは先述の通り、沈胴レンズですのでLeica CLとは相性が悪い。
露出計が、沈胴させたレンズと干渉してしまうためです。
私は露出系も使いたかったので、レンズにテープを巻いて、完全に沈胴しないようにしています。

こちらのレンズもそんなに状態はよくなく、逆光条件ではかなりコントラストが落ちます。
まあいいでしょう。うつるし。たしか¥4000くらいでした。

現在の不調は、

①電池残量チェッカーが常に起動されているような挙動をしている。

露出計が実際よりもオーバーを指す。
電池残量チェックボタンを押し込むと、
押し込み具合によっては通電しないポイントがある。

・最初の導通時で露出計ON 
・絶縁時で露出計OFF
・再度導通で電池残量チェッカーON
って感じか。

電池残量チェック回路の電圧でショートしている?

電池から電池残量チェックスイッチまでのどこかでショートか

②レンズキャップをしていても、感度25、SS1/60くらいから
露出系の針が動き出し、1/8くらいで適性を指してしまう。

この現象は電池なしでは起こらないため、
やはり常にどこかが通電してしまっているのかもしれない。

巻き上げレバーをしまっていても起こるので、
電池→チェックボタン間と、
レバー電源スイッチ→露出計間
のどこかがショートか

③ISO感度100、SS1/80にしても、バッテリーチェックマークがが出ない。

ついさっきまで出ていたので、組み込みの問題か。


④フィルム巻き上げスプールの白いプラスチック部分の破損

①に関して、実際使用するフィルムの感度から2段落として設定しています。
ISO400のフィルムならISO100の設定で、ISO100のフィルムならISO25の設定。
僕の場合は、これでおおよそ適正露出の写真が撮れていたと思います。

②について、これは①が原因と考えられます。
遅いSSの時には露出計はアテにならない状態。

③はおそらく組み込みの問題。
トップカバーが少し浮いており、押すと動く。
無理のある状態で押し込んでしまっていると考えられます。

④について、下図の白いプラパーツが割れて自由に回るようになってしまうと、
巻き上げがうまくできなくなり、フィルム送りができなくなります。
つまりフィルムが途中でも巻き戻すしかなくなる。
今はマスキングテープで、フィルムをスプールに固定しています。
どうやらMINOLTA XDのスプールにも同様のパーツがついているらしい。
たまたま不動のXDを持っているので、時間がある時に移植を考えています。

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